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2008年12月5日金曜日

喫茶 花の木 [烏丸紫明] 高倉健が通った喫茶店





京都市上京区、北大路通りと鞍馬口通りの間を東西に極太に走るのが紫明通り。

北大路通りが華やかな体の表側だとすれば、鞍馬口通りは下町的な裏通り、そして紫明通りは曲がりくねっていながらしっかりとしている脊髄です。

地図で見れば、本当に脊髄のように見えるから面白いです。

その紫明通りは京都のローカル喫茶店分布図に置いてもまさに脊髄。

堀川通から賀茂川という比較的短い距離の中にローカル喫茶店が8軒。

しかも、どこもこしこも濃ゆいキャラ。

ぼくはここをローカル喫茶店の聖地と呼んでおります。

そしてそんな紫明通りの中でも中心的な喫茶店がこちら「喫茶 花の木」。





かつて高倉健が映画撮影の度に通ったという店内は薄暗く、飴色と琥珀色の落ち着いた空間。

まるでアンティークの宝箱に迷い込んだかのような、きらびやかでいて渋みのきいた輝きを放っています。

壁紙といい床の千鳥模様のタイルといい、黄金色のテーブルといい、何一つ調和を乱すものがありません。

コーヒーも軽食もしっかりと美味しい。

特にクロワッサンサンド。

金色のテーブルにコーヒーを置いてクロワッサンサンドを頬張れば、極楽浄土に南無阿弥陀仏。




かつて昼時になると花の木には行列ができたというのも頷けます。

カウンターの中のジャン・ギャバンのポスターは「この喫茶店に合うから」と高倉健さんから突然贈られたものだそうです。

彼は店が閉まる時間になってはスタッフ十数人引き連れてやってきて貸し切りにして夜な夜な宴会をしていたそうです。

一度、『黄色いハンカチ』の撮影の時、高倉健さんが吉永小百合さんが連れてやってきたときは圧巻だったそうな。

「で、その時、健さんが座ってた席が、いまお兄ちゃんが座っている席よ。」とママにいわれ、ぼくの尻は1cm浮きました。

花の木に立ちこめる独特の背筋が伸びる雰囲気は、そんな伝説が今も息づいているからでしょうか。





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喫茶 花の木

京都市北区烏丸紫明東入る北側(地図)

鞍馬口駅から徒歩5分、北大路駅から徒歩6分

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2008年11月27日木曜日

喫茶かど [同志社周辺/今出川]



「かど」ってのはなかなかロマンティックなものです。

異なる風景が交わり、異なる人が行き交う場所、それが町の「かど」だと思います。

そして街角には、ことごとくその町の顔があります。

ニューヨークのタイムズスクエアには巨大な液晶ビジョンがあり、渋谷のスクランブル交差点にはハチ公が座っております。

そして、京都の小川通りと上立売通りの角には、なんと「かど」があります。

自ら「かど」と名乗るからには、それはもう立派な「かど」に立っています。

喫茶かどは、同志社大学新町キャンパスを借景に背後の公園の樹木に包まれて、まるで町と森をつなぐ玄関口のようにひっそりと、しかし存在感を持ってそこに在ります。

疑いの余地なく、この町の風景を形作る顔です。

朝の喫茶かどに座っていれば、様々な人がこの喫茶店を行き交うのが分かります。

黒いスーツに、ニット帽のおじいさん、天気の話をする人。

そんな人びとをすべて受け入れるのはママの笑顔。

また、お店もちっちゃい。

ちっちゃいからちょっと立ち寄るには最適。

散歩の途中に、ああそこの角でコーヒーでも飲もう、なんて気軽さが起こる訳で。

何を隠そうそうやって立ち寄ったぼくを温かく迎えてくれたのが喫茶かどなのです。

小さなコーヒー屋で小さなモーニングをとり、新聞を流し読む、というだけの少しだけの時間ですがなぜかとても心が満たされる気がするのです。

それもこれも喫茶かどのおかあさんの底抜けの笑顔がすべての空気をやわらかくしているのでしょう。

笑う門には福来る、と言いますしね。

まあお”門”違いですが。

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喫茶かど

京都市上京区小川上立売(地図)

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2008年11月23日日曜日

喫茶トリフ [三条坂/蹴上]


最近、寒くなってきましたね。財布が。


気付けばぼくの財務状況は氷点下になりかけているではないですか。


ぼくの思考回路は、こうゆう状況にならないと「バイトしないと」という危機を感知できないような呆れるほど向こう見ずで、キャンピングカー的で、ジプシー気質に形成されているわけです。


ということで今日はアルバイトです。


しかし、これがまたすごいバイトでした。


何がすごいって、給料。


実働1時間半で1万4千円。つまり時給9333円。笑


こんなぼくもとんだ売れっ子ホストになったもんです。笑


仕事は駐車車両をカウントしていく調査なのですが、雇い主が調査地区の土地に明るくないようで、1人に割り当てられる調査範囲が非常に狭い上に、3時間毎に1度だけ各道路を調査すればいいという極楽さ。


そうしてあり余った時間でぼくは観光してみたり、ガラクタ市で買い物しして時間を潰してた訳ですが、もちろん喫茶店を開拓することも怠らなかったわけです。


そして出会った喫茶店がこちら。



「喫茶トリフ」



トリュフじゃあございません。


三条坂の途中に立つトリフ。


坂の上には南禅寺やら永観堂という立地で、この紅葉シーズン真っただ中なもんで、さぞかし混み合ってるだろうと思いながら扉を開けてみると、なんともゆっくりとした時間が流れていました。


広々とした店内。緑中心のソファやイス。渋みの出た重厚なカウンター。


そして、2人のママがキュート。ウェイトレス姿にドキッとします笑


まるで『魔女の宅急便』に出てくる”ニシンのパイ”のおばあさんの家にいるみたいです。


トリフのママの雰囲気がまたそのおばあさんにそっくりなのに加え、お年を召したウェイトレス姿が魔女の宅急便の家政婦のイメージとかぶるのです。


で、まず誰もがびびるのがマッサージチェア。




1回10円。


「マーッサージしながらコーヒー飲めるんですね。」と言うと、


「こぼれるけどね。」とママ。笑


そんなママの人柄に惹かれてか、常連さんが入れ代わり立ち代わりやってきます。


ほんとうに愛されているお店とは、何かのついでや通りがかりにちょっとだけでも顔を出してくれる人が多いお店なのです。


ぼくが写真を撮っている間、野菜を置いていったり、地域のかわら版を持ってきたり、コーヒーと煙草をしに数分立ち寄ったり。


まるで魔法にでもかかったように。


さて、みなさまも紅葉狩りで三条坂を登り疲れたら”魔女の家”で一服してはいかがでしょうか?(ちょっと強引か笑)



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喫茶トリフ
京都市東山区神宮道三条東入る南側(岡崎三条角)(地図)
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