2008年11月27日木曜日

喫茶かど [同志社周辺/今出川]



「かど」ってのはなかなかロマンティックなものです。

異なる風景が交わり、異なる人が行き交う場所、それが町の「かど」だと思います。

そして街角には、ことごとくその町の顔があります。

ニューヨークのタイムズスクエアには巨大な液晶ビジョンがあり、渋谷のスクランブル交差点にはハチ公が座っております。

そして、京都の小川通りと上立売通りの角には、なんと「かど」があります。

自ら「かど」と名乗るからには、それはもう立派な「かど」に立っています。

喫茶かどは、同志社大学新町キャンパスを借景に背後の公園の樹木に包まれて、まるで町と森をつなぐ玄関口のようにひっそりと、しかし存在感を持ってそこに在ります。

疑いの余地なく、この町の風景を形作る顔です。

朝の喫茶かどに座っていれば、様々な人がこの喫茶店を行き交うのが分かります。

黒いスーツに、ニット帽のおじいさん、天気の話をする人。

そんな人びとをすべて受け入れるのはママの笑顔。

また、お店もちっちゃい。

ちっちゃいからちょっと立ち寄るには最適。

散歩の途中に、ああそこの角でコーヒーでも飲もう、なんて気軽さが起こる訳で。

何を隠そうそうやって立ち寄ったぼくを温かく迎えてくれたのが喫茶かどなのです。

小さなコーヒー屋で小さなモーニングをとり、新聞を流し読む、というだけの少しだけの時間ですがなぜかとても心が満たされる気がするのです。

それもこれも喫茶かどのおかあさんの底抜けの笑顔がすべての空気をやわらかくしているのでしょう。

笑う門には福来る、と言いますしね。

まあお”門”違いですが。

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喫茶かど

京都市上京区小川上立売(地図

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